梅(ウメ)の花言葉


梅(ウメ)とは?

1月から3月にかけて開花する梅。春の訪れを感じさせる花です。現在「花見」と言えばサクラのことですが、奈良時代以前は花見=梅を指していたほど、国民に親しまれている花でした。

また平安時代には、学問の神様として知られる菅原道真公に愛されていました。菅原氏の神社である太宰府天満宮には、見事な紅梅と白梅が植えられています。

梅(ウメ)の語源

梅の語源はいくつかあります。主な説は以下の3つです。

・中国名の梅(メイ)がなまった
・薬用に燻製にした梅の実が「飛梅(ウメイ)という名で伝来し、その名がなまった
・梅の花の美しさから「愛目(ウメ)」と言われた

いずれも、伝来したといわれる中国との関係を感じさせる語源になっていますね。

梅(ウメ)の開花時期・花言葉

開花時期 1〜3月
梅全般の花言葉

・高潔
・忠実
・忍耐

白い梅の花言葉

・気品

赤い梅の花言葉

・優雅

梅(ウメ)の花言葉についての解説・説明

梅全般の花言葉

高潔

高潔とは「心が気高く、清らかなこと」です。

梅といえば、昔から神社や公的な施設によく植えられていますが、それは梅が清らかな雰囲気を感じさせるからでしょう。

忠実

忠実という花言葉は、菅原道真に関する「飛梅伝説」という話から来ています。

平安時代の貴族であった菅原道真は、朝廷内での抗争に負けて、九州の大宰府へ左遷されることになりました。道真は花が大好きで自宅の庭には梅の木、桜の木、松の木がありましたが、この花たちとも別れざるをえませんでした。

道真がいなくなってから、庭の桜の木は悲しみのあまり枯れてしまいました。残った梅と松の木は、道真の後を追って空を飛びます。ところが松は途中で力尽きて、摂津国八部郡板宿近くの丘に根をおろしました(これは「飛松伝説」と呼ばれています)。

最後まで飛んだ梅は、大宰府まで飛んでいき、無事道真のもとに降り立ったそうです。この梅たちの道真への忠誠心から、「忠実」という花言葉ができたと言われています。

忍耐

「忍耐」の花言葉は、梅が冬にも育ち、1〜3月のまだ厳しい寒さが続き中で咲く姿から来ています。寒さでこごえた人でも、梅の花を見ると心がほっこりしますね。

白い梅の花言葉

気品

白い梅は、その白さから、高潔で清らかな雰囲気や奥ゆかしさを感じさせます。まるで花嫁を連想させるその色から「気品」の花言葉は生まれました。

赤い梅の花言葉

優雅

紅梅は白梅よりも遅れて渡来してきたので、元々珍しいものだったようです。たしかに梅といえば白梅を思い浮かべる人が多いかもしれません。

赤い梅は、白い梅と比べるとより華やかで彩りを感じさせる花です。そんな姿から「優雅」という花言葉がつけられました。

まとめ

梅の花言葉は、高潔さや忠実さ、気品など、清らかな様子を指すものが多かったです。そんな梅の咲く冬から春は、出会いと別れの季節。梅のように潔く過ごしていきたいですね。